「今、電話していいですか。」と訊きながら既に掛けてる人が好き。
たぶん、
僕の時間軸は人よりかなり速い。
昨日話したことが、
もう三日前くらいに感じる。
一週間経つと、
感覚的には一か月前だ。
だから普通に思ってしまう。
「あれ、まだやってないの?」(笑)
昔からよく言われる。
「生き急いでる。」
たぶん、
そうなんだと思う。
何かを思いついた瞬間から、
僕の中ではもう始まっている。
調べる。
電話する。
人に訊く。
行ってみる。
つくる。
直す。
一気にやる。
だから、
僕と話している途中や、
会議をしている最中に、
「今、電話します。」
と言って、
その場で掛け始める人が好きだ。
その瞬間に、
仕事が一つ前へ進むから。
話しながら、
横で検索できちゃう人も好きだ。
「あとで調べます。」じゃなく、その場で調べる。
こういう人とは、
仕事がどんどん進む。
店の現場では、
この速度差を特によく感じる。
当然、
店には今日の営業がある。
仕込みもある。
予約もある。
お客様も来る。
僕が持ち込むのは大抵、
そこへ新しく増える仕事だ。
だから、
僕の時計で、全員を測ってはいけない。
これは分かっている。
でも、
それでも思う。
仕事には、鮮度がある。
今日話して、
「やろう」となった。
翌日に一つ動く。
翌々日に、また一つ動く。
そうすると、
その熱のまま仕事が進む。
一週間放っておくと、
「あれ、どうなった?」
「ああ、あれですね。」
またエンジンをかけ直すところから始まる。
これが、
ものすごくもったいない。
僕が欲しいのは、
雑な速さではない。
濃い速さだ。
深く考えることと、
時間をかけることは違う。
三日間、
寝ても覚めても考えるのと、
一か月、
机の端に置いておくのは違う。
考える。
動く。
違ったら直す。
また動く。
仕事が速いというのは、
僕にとって、
限られた時間の中で、試せる回数を増やすことだ。
一回試す人より、
三回。
三回より、
十回。
同じ一年でも、
たぶん見える景色は全然違う。
だから僕は、
やっぱり速くありたい。
僕と同じ速度でなくていい。
でも、
もう半歩だけ、速く来てほしい。
