#042

「今週中にやります」の恐怖

2026夏 | THOUGHT

なぜか時刻は4:44

なぜか時刻は4:44

前の話では、
仕事のスピードについて書いた。

でもこれは、
飲食の現場だけの話ではない。

一緒に仕事をしている、
いろんな人に対して思う。

みんな、仕事をスケジュールに入れなさすぎる。

何かをお願いする。

「分かりました。やります。」

いつやるの?

「今週中には。」

僕には、
これがちょっと怖い。

今週中の、いつ?

月曜日の10時なのか。
水曜日の午後なのか。
金曜日の夕方なのか。

僕の中では、

「やることを決める」と、
「やる時間を決める」は、全然違う。

予定に入れない仕事は、
どんどん後ろへ追いやられる。

電話が鳴る。
メールが来る。
誰かに呼ばれる。
別の仕事が入る。

そして「今週中」が、

金曜日の夕方になる。

(笑)

だから僕は、

「企画書をつくる。」

ではなく、

「火曜日の13時から15時まで、企画書をつくる。」

ここまで決める。

その仕事が初めて、
自分の時間の中に居場所を持つ。

昔は、
これをやりすぎていた。

365日、
ほぼ24時間、
スケジュールを組んでいた。

カレンダーには普通に、

「23:00−5:00 就寝」

まで入れていた。

(笑)

しかも、
目覚ましはかけない。

それでも、
だいたい勝手に目が覚める。

スマホを見る。

4:44。

なぜか、
これがやたら多い。

(笑)

そして5時から、
また次の予定が始まる。

ある時、
さすがに思った。

「これ、ちょっとまずいな。」

寝る時間まで、
自分で予定化している。

このままいくと、
本当に病みそうだなと思って、

今はそこまでやるのをやめた。

だから、

睡眠まで予定に入れろ、
という話ではない。

(笑)

ただ、
仕事については今も同じだ。

何をするかだけでなく、

いつやるかまで決める。

一時間しかないなら、
その一時間でやる。

終わらなければ、
続きの時間をまた取る。

そうすれば、
少なくとも仕事は前へ進む。

「時間ができたらやる。」

暇になったら。
落ち着いたら。
余裕ができたら。

そんな日は、たぶん永遠に来ない。

仕事が速い人と、
なかなか進まない人の違いは、

能力だけではないと思う。

自分の時間を、先に押さえているか。

これだけでも、
かなり違う。

難しくもない。
お金もかからない。
今日からできる。

なのに、
意外なくらいやる人が少ない。

なんでだろう。

たぶん、

予定に入れた瞬間、
逃げ場がなくなるからだ。

「今週やります。」

なら、
まだ逃げられる。

でも、

「水曜日の14時からやります。」

と言ったら、

水曜日の14時には、
やるしかない。

少し窮屈だ。

でも、
仕事を前へ進めるって、
たぶんそういうことでもある。

僕自身、
人に偉そうなことは言えない。

何しろ、

睡眠まで予定表に入れて、
4時44分に勝手に目を覚ましていた人間だ。

(笑)

そこまでやる必要はない。

僕も、
もうやっていない。

でも仕事くらいは、

「いつかやる」を、
「いつやる」に変える。

時間ができたから、
仕事をするんじゃない。

仕事をするために、時間を取る。

僕は、
こっちだと思う。

シンスズキ|事業家・経営参謀
ワンスインアライフタイム株式会社のオーナーでもあり、飲食、宿泊、不動産、建築など、いくつかの事業に人生をかけて取り組んでいます。ときどき、他社の経営にも首を突っ込みます。