#013

これから一緒に働く人へ。

2026夏 | MESSAGE

会社が人を選ぶだけではなく、働く人も会社を選ぶ。

だから、いいことばかり並べた採用ページをつくるより、
僕がどんな仕事をしたいのか。
どんな人と一緒にいたいのか。
ちゃんと伝えておきたい。

合う人には、きっと面白い会社だと思う。
合わない人には、たぶん居心地が悪い。
それくらいでいいと思っている。

——

僕は、採用というものがあまり得意ではない。
「当社はこんな素晴らしい会社です」
「こんな成長ができます」
「福利厚生も充実しています」
みたいなことを並べて、人を集めることにあまり興味がない。

会社だって選ぶ。
働く人だって選ぶ。
お互いに、
「ここなら一緒にやれそうだ」
と思えるかどうか。
結局、それが一番大事だと思っている。

うちの会社には、いろんな仕事がある。
和食。
イタリアン。
松阪牛。
うなぎ。
焼肉。

当然、料理人もサービスの人も店長も必要だ。

でも今、僕が一緒に仕事をしたいと思っている人は、それだけではない。

暖簾分けもやる。
宿もつくる。
不動産も見る。
事業を考える。
建築にも入る。
経営者の相談にも乗る。

自分たちでも新しい仕組みをつくる。

だから、とんでもなく何かができる人がいたら、
今、会社に存在しない仕事だってつくれると思っている。

ただ、ここが難しい。

普通には募集できないのだ。

「事業開発スタッフ募集」
と書けばいいのかもしれない。

でも、僕が欲しいのは、たぶんそういう一般的な意味での事業開発スタッフではない。

僕と一緒に土地を見て、
数字を見て、
建築を考えて、
商売を考えて、
人と交渉して、
文章を書いて、
時には揉め事の中にも入る。

そして次の日には、飲食店のことを考えている。

職種名をつけるのが難しい。

そして、もっと難しいことがある。

ほぼ僕とのタイマン勝負になる。

僕は仕事をしている時、かなり速い。
思いついたら考える。
考えながら動く。
動きながらまた変える。

昨日言ったことより、今日もっといい答えが見つかったら、普通に今日の答えを選ぶ。

一つの案件を話していたと思ったら、別の事業へ飛ぶ。

数字も見る。
デザインも見る。
現場にも行く。
細かいところにも口を出す。
たぶん、かなり面倒くさい。

相手に合わせて僕が速度を落とし、仕事を加減し続ければ、一緒に働くこと自体はできると思う。

でも、それでは困る。

僕の仕事が、僕の仕事ではなくなってしまうからだ。

だから、
この速度と領域を面白がって、
僕と真正面から仕事ができる人がいるなら、会ってみたい。

学歴でも肩書でもない。
何か一つでも、
「この人、ちょっと普通じゃないな」
と思わせるものを持っている人。
僕の言うことを聞いてくれる人が欲しいわけでもない。
むしろ、
「シンさん。それ、違うんじゃないですか」
と言える人の方がいい。

自分の頭で考えて、
自分で気づいて、
必要なら僕とも意見をぶつける。

そんな人となら、
今は存在しない仕事だって、一緒につくれると思っている。

僕とタイマンで仕事をする、
ちょっと普通ではない人。

どこかにいないかな、と思っている。

シンスズキ|事業家・経営参謀
ワンスインアライフタイム株式会社のオーナーでもあり、飲食、宿泊、不動産、建築など、いくつかの事業に人生をかけて取り組んでいます。ときどき、他社の経営にも首を突っ込みます。