#033

僕だけに見える景色が、たまにある。

2026秋 | THOUGHT

僕が探しているのは、土地ではなく、その土地に埋もれている事業の種だ。

僕が探しているのは、土地ではなく、その土地に埋もれている事業の種だ。

土地を見に行くと、

みんな、だいたい今見えているものを見る。

僕も見ます。

でも、

その奥が気になる。

「この先、何かあるんじゃない?」

売地を見に行く。

雑草だらけ。

竹藪。

雑木。

古い建物。

普通に見れば、

あまり魅力的ではない。

でも、

少し奥へ入ってみる。

竹をかき分ける。

すると、

突然、景色が開けることがあります。

小さな川が流れていたり、

ただの斜面だと思っていたところに、

大きな石が眠っていたりする。

あった。

と思う。

僕は、

こういうものが好きです。

景色。

水。

岩。

樹木。

地形。

古い建物。

温泉。

誰かがつくった価値ではない。

ずっとそこにあったのに、

まだ見つけられていない価値。

宝探しと似ています。

実際、

雪山に埋もれた廃墟を調査していて、

滑って転んだことがあります。

痛すぎて、

三分くらい動けなかった。

骨折していました。

(笑)

そこまでやれ、

という話ではありません。

むしろ、

やらない方がいい。

(笑)

でも、

土地の価値は、

道路から眺めただけでは分からないことがあります。

不動産資料にも載っていない。

売主も気づいていない。

仲介会社も説明していない。

そんなものが一つ見つかるだけで、

土地の見え方が全部変わる。

「この土地に何を建てよう。」

ではなく、

「これを生かすなら、何をつくろう。」

に変わります。

景色なら、

そこへ視線を抜く。

小川なら、

建物との関係を考える。

巨石なら、

邪魔だから撤去する前に、

庭や建築に使えないか考える。

つまり、

僕が探しているのは、

土地そのものだけではありません。

その土地に埋もれている、事業の種です。

もちろん、

毎回ダイヤが出てくるわけではない。

さんざん歩いて、

何もないこともあります。

それならそれでいい。

でも、

磨かれて、

値札まで付いたダイヤを買うより、

泥と枯葉に埋もれて、

誰にも気づかれていない石を拾う方が、

僕は燃える。

洗ってみる。

削ってみる。

光に当ててみる。

そして、

「これ、ダイヤだったんじゃない?」

となる。

たぶん僕は、

土地を探しているというより、

そんな原石を探している。

シンスズキ|事業家・経営参謀
ワンスインアライフタイム株式会社のオーナーでもあり、飲食、宿泊、不動産、建築など、いくつかの事業に人生をかけて取り組んでいます。ときどき、他社の経営にも首を突っ込みます。